2012映画BEST10発表!

今年は後半あまり時間がなくて見逃した映画も多かったです。けれども、こうやって思い返してみると、ちゃんと楽しんでいたんだなって再確認。『桐島』見てないけど、面白かったのかな。まあ、いいや!
では、僕の2012年「映画BEST10」をよろしくです!


1.『メランコリア
ラース・フォン・トリアーの頭ん中。「鬱が惑星になって、地球に衝突する」って発想に涙&爆笑。ダントツの1位です。荘厳な音楽とイマジネーションあふれる映像美、そして圧巻のラストシーンは映画館で体感してこそ。映画が体験であるってことを実感させてくれました。24おじさんキーファー・サザーランドのチョロい演技も最高でした!

2.『ダークナイト・ライジング』
ベインがジョーカーを越えられないのは百も承知!ロビンくんと今後「何をやってもインセプション」になりそうなクリストファー・ノーラン監督の未来に期待しつつ。

3.『フランケンウィニー
今年公開された『ダーク・シャドウ』よりも全然良かった!ティム・バートンのリアルで滑稽な死生観は相変わらず冴えていて、笑いながら泣ける。全編に散りばめられたオマージュ(日本人なら「あ〜、ガ○ラ!」って分かるアレとか)と手間のかかったストップ・モーションの美しさは必見。ディズニーランドにアトラクションつくってよ。

4.『きっとここが帰る場所』
ザ・キュアーロバート・スミス本人のコメントが聞きたいな。(いいトシした大人の)成長譚、ロード・ムーヴィー、音楽映画の要素をぶち込みながらも破綻寸前でギリギリまとまってるだけに、オチが残念でした。でも、デヴィッド・バーン(本人役)の出演も含めて、後からジワジワくる一本。ショーン・ペンはやっぱり素敵です。

5.『永遠の僕たち』
デニス・ホッパーと同じ瞳を持つ息子、ヘンリー・ホッパーくんがイケメンすぎるでしょ。簡単には語り尽くせない「死」というテーマを“余命”という期限と“幽霊”という無限を対比させながら描く手腕はさすが。どちらも「囚われる」ということがテーマなのかも。だから、ラスト・シーンがいっそう輝いてました。

6.『ドライブ』
12チャンの再放送映画かと思う80年代っぽさをベースに任侠映画ウェスタン的ともいえる殺人者の孤独をマッシュ・アップ。どんなセリフよりも、クルマのウィンドウの汚れににじむLAの夜景が不穏すぎる。純愛と狂気を1シーンで描く、エレベーターの場面は脳裏に焼き付きました。あのストンピングは反則です!

7.『ヒューゴの不思議な発明
マーティン・スコセッシのファミリー向け映画、ってことでワクワク!ジョルジュ・メリエスへの憧憬を軸にした、スコセッシ自身の映画そのもへのトリビュートかな。ビジュアル・ブックともいえる原作『ユゴーの不思議な発明』を読むと、いっそう楽しさが深まるはず。そういえば、今年リリースされたエール(AIR)の新作も『月世界旅行』でした。メリエス祭り!

8.『おとなのけんか
ケイト・ウィンスレットの「気持ちワルイ」演技が最高!ミニマムな場面設定と練りまくった脚本が、逆に映画の計り知れない可能性を感じさせてくれました。「遠くを見てごらん、電車が走ってるよ」。

9.『宇宙人ポール
期待値マックスで見ただけにね。とっても面白かったけれど、『E.T.』『未知との遭遇』オマージュは想定範囲内かな。DVD借りて見たら、印象変わるかも。ポールは、いい親父だったけどね!

10.『アベンジャーズ
おなかいっぱいごちそうさまでした。ハルクの男っぷりにグッときました。以上!

次点『プロメテウス』
先行上映で情報をシャットダウンしながら見たにもかかわらず…「やっぱりな!」ってことで、爆笑しました。でもね、リドリー・スコットの本気を感じたから、何だか爽快な気持ちになりました。

以上です。どうもでした!2013年も素敵な映画に巡り会えますように。