My Top 10 Movies Of 2013

明けましておめでとうございます!
新年一発目は、“2013年の映画トップ10”です。去年観た映画の中から「好き!」だけを基準に10本を選びました。13年後半は忙しくて見逃した(まだ観ていない)のもたくさんある…。それでも多くの素敵な作品に出会えた1年だったな、と思います。ジャームッシュの『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』とか『かぐや姫の物語』とか『ゼロ・グラビティ』はまだ観てないけれど、よろしくです!


1. 『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』
よくあるバンド・ヒストリーやディスコグラフィ振り返りタイプのドキュメントではなく、あくまでも“ファン視点”で描き切ったことで、逆にローゼズの“存在価値=存在理由そのもの”なのだと知らしめる。オープニングからエンド・ロールまで完璧な1本。最高!〈監督:シェイン・メドウス〉


2. 『テッド』
くまもん、ふなっしー以降、ゆるキャラ飽和状態の日本がつくづく残念だなと。追随する国民性にもがっかりな矢先にテッド登場。コイツぐらい気合いの入った(入っていない)キャラをよろしく!と思う次第。〈監督:セス・マクファーレン


3. 『ウィ・アンド・アイ』
「桐島・ゲット・オン・ザ・バス」的な通学路ード・ムーヴィーの最高峰が誕生!って感じ。フランス人のミシェル・ゴンドリーがリアルに生真面目に追求しすぎた“アメリカ”と“ストリート感覚”と“ティーンエイジャー”。それは確かにファンタジーではなくて、もはやポエム(もちろん、褒め言葉!)。〈監督:ミシェル・ゴンドリー


4. 『ザ・マスター』
親方(フィリップ・シーモア・ホフマン)と愛弟子(ホアキン・フェニックス)がねんごろになって生じるお家騒動は、サイエントロジーってよりも相撲部屋みたいな感じかなと。2人のワイルド&キュートさは破格!〈監督:ポール・トーマス・アンダーソン


5. 『ムーンライズ・キングダム
このいかれた/いかしたチビっ子の逃走劇は良い意味でDVD向きかも。「ガキのチュー」&「ダメ親父」のコントラストは、くり返し観てこそ味わいが増すはず。エドワード・ノートンブルース・ウィリスビル・マーレイフランシス・マクドーマンドの共演でお腹いっぱいです!〈監督:ウェス・アンダーソン


6. 『風立ちぬ
ジブリ作品はテレビでね」と決めつけていた僕もうっかり劇場で涙。モノづくりの無邪気さと狂気。そして、図らずも現代との共通点が多いことにも驚かされた。傑作です。〈監督:宮崎駿


7. 『スプリング・ブレーカーズ』
結局、誰が傷ついて、誰が成長したの? そして、誰が自分を見つけることができたの? そんなチンケな問いかけがタフな女子に木っ端みじんにされる素敵な春休み。最高!〈監督:ハーモニー・コリン


8. 『ジャンゴ 繋がれざる者』
ジャンゴをキレさせると“倍返し”どころじゃ済まないので、長い。自分がヒーローだとは無自覚なヒーローが活躍する、最強のブラック・マカロニ・ウエスタン。サミュエル・L・ジャクソンが素晴らしすぎる。〈監督:クエンティン・タランティーノ


9. 『トゥ・ザ・ワンダー
ブラピの「ヒット・ミー!」でおなじみ前作『ツリー・オブ・ライフ』ほどのインパクトがなかったのはちょっと残念。けれども、ぼんやりとしたストーリー(と、ぼんやりとしたキャストw)に寄り添う広角な映像美はやっぱり至福。大好きです。〈監督:テレンス・マリック


10. 『シュガーマン 奇跡に愛された男』
先週、居酒屋でからんできたオヤジ、いつも無口なピザ屋の配達、なぜかギターが上手いお父さんが実は…時代に取り残された、世界に忘れられた天才シンガーソングライターかもしれない。それは、とても怖いことです。〈監督:マリク・ベンジェルール〉


残念賞
その1 『パシフィック・リム
ロボものだか、怪獣ものだか忘れました。


その2 『ワールド・ウォー Z
“Z”でネタバレは潔くて良い。何よりも飛行機事故でも生き抜くブラピがZよりも「スゴいね!」と。マーク・フォースター監督は『チョコレート』(ヒース・レジャー最高!)を撮ってる人なのに…。