My Best 20 Albums Of 2014

まずは、20位〜11位です。ピクシーズなめんなよ!
20. V.A.『Beck Song Reader』

19. PIXIES『Indie Cindy』

18. DAMON ALBARN『Everyday Robots』

17. BROKEN BELLS『After The Disco』

16. FLYING LOTUS『You're Dead!』

15. U2『Songs Of Innocence』

14. BECK『Morning Phase』

13. WILKO JOHNSON & ROGER DALTREY『Going Back Home』

12. JACK WHITE『Lazaretto』

11. ENO・HYDE『High Life』

今年は色んなところにブライアン・イーノ。だから、僕にとってはうれしい1年だった。ENO・HYDE名義でリリースされた2枚のアルバムは、その短いリリース・スパンも含めて楽しい驚きに満ちていた。歌を中心にした『Someday World』、カール・ハイドのギターと緻密なポリリズムでグイグイ押し切る『High Life』という両作はアプローチの違いはあるけれど、“開かれた”フィーリングが共通している。それは、デヴィッド・バーンとイーノの共作『My Life In The Bush Of Ghosts』(81年)と『Everything That Happens Will Happen Today』(08年)を「20ン年も寝かさずに、サクッとやってみました!」的な感じで最高! “ライクティ(スティーヴ・ライヒフェラ・クティ)”というコンセプトに貫かれた実験性とのバランスも素晴らしかったと思う。


デーモン・アルバーン『Everyday Robots』やオーウェン・パレット『In Conflict』にもイーノが参加してることを知ったときはうれしかった! 興味深いのは、デーモンもオーウェンもイーノをプロデューサーではなく、プレイヤーとして招いていること。元々プロデューサーとしての資質にも恵まれた2人の「プロデュースしてもらうのではなく、自分の音楽の一部として」イーノのサウンドを取り入れる、というアイデアが面白い。“うたごころ”を見せたときのイーノのウォーミングな感覚がしっかり活かされている。それが狙いだったのかも。


対照的だったのは、今までイーノにお世話になりっぱなしだったU2と時々お世話になっていたコールドプレイがそれぞれ、イーノ不在で新作をリリースしたこと。U2はデンジャー・マウス(とポール・エプワースとか)、コールドプレイはポール・エプワース(とアヴィーチーとか)。結局、ポール・エプワースかよ!ってね。でも、良いアルバムだったから安心したけど。次はまたイーノにお願いするのかな。


ちなみに、最後まで迷ってBest 20に入らなかったのは、チボ・マットHotel Valentine』、プスンブーツ『No Fools, No Fun』、ボンベイ・バイシクル・クラブ『So Long, See You Tomorrow』の3枚でございます。では、いよいよ10位〜1位の発表です!

10. COLDPLAY『Ghost Stories』

9. NEIL YOUNG『Storytone』

8. THE BLACK KEYS『Turn Blue』

7. OWEN PALLETT『In Conflict』

6. LANA DEL REY『Ultraviolence』

5. CONOR OBERST『Upside Down Mountain』

4. SEUN KUTI + EGYPT80『A Long Way To The Beginning

3. JULIAN CASABLANCAS + THE VOIDS『Tyranny』

2. ENO・HYDE『Someday World』

1. NENEH CHERRY 『Blank Project』

イーノで盛り上げといて、1位はネナ・チェリー! 今年いちばん聴いたし、これからもずっと聴き続けるはず。ロケットナンバーナインをバックに従えた変幻自在のビートとフォー・テットの手腕が冴えるサウンド・プロダクションの中にとけ込むネナの歌声は、かなりタフだった僕の2014年を支えてくれた。エレクロニックだけどオーガニック。誰もが生きなきゃならない毎日を“空白のプロジェクト”だと認める強かさ。つまり、パンクだってこと。

Blank Project

Blank Project