3月11日に思うこと

東日本大震災から1年がたちました。
被災された皆様へ、改めて心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。

「あの日を忘れない」だなんて、当たり前です。1年たとうと、10年たとうと、どうしたら「忘れる」ことなどできるのか?被災地の復興、放射能原発問題(人類史上最大級のFUCK OFF)、再び起こりえる大地震への対策、そして一人ひとりの心と体のケア。あの日から始まって、終わったことや解決したことなんて、まだひとつもない。
僕はテレビを消して、家族や友達とそんなことを話す(普段からテレビはほとんど見ないのだけれど)。そして、できるだけ多くの人に会って言葉を交わす。もちろんすぐに「答え」が見つかるとは思わない。ずっと見つからないかもしれない。僕は、僕たちはあの地震原発事故以来、何度も言葉を失った。けれども今、ようやく少しずつ言葉を取り戻しつつある。それぞれの体験や思いを『311』『がんばろう』『絆』だなんて、手っ取り早く記号化しないこと。言葉は集約しなくていい。でも、無理に語らなくてもいい。未来を説明できる人なんて、どこにもいないのだから。
1年—それは過ぎていった時間なのか、遠ざかってゆく距離なのか、僕にはわかりません。それでも、未来を考えなくちゃいけないと思う。自分の人生よりも長く。