『沈黙 —サイレンスー』
マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 —サイレンスー』を観た!
キリスト教がストーリーの軸であることは原作と同じだけど、所謂〝神〟や〝宗教〟よりも〝信じること〟そのものがテーマなのかな。それは「何を?」でも「なぜ?」でもなく、「善悪」ですらない。結局は自分でも計り知れない「どれくらい?」という問いかけ。
弱さのカタマリのようなキチジローが、最後に彼なりの「これくらい」を見せるところが良かった。
卑怯者は、時には自分に対する正直者でもある。僕には身に覚えがあることだ。
- 作者: 遠藤周作
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1981/10/19
- メディア: 文庫
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ちなみに『沈黙』には場面を盛り上げるようなBGMがほとんどなくて、印象に残るのは虫の音や波の音。なのにエンド・クレジットの〝音楽エグゼクティブ・プロデュース〟にロビー・ロバートソンの名前が! いちばんびっくりした(ºωº)