『沈黙 —サイレンスー』


マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 —サイレンスー』を観た!
キリスト教がストーリーの軸であることは原作と同じだけど、所謂〝神〟や〝宗教〟よりも〝信じること〟そのものがテーマなのかな。それは「何を?」でも「なぜ?」でもなく、「善悪」ですらない。結局は自分でも計り知れない「どれくらい?」という問いかけ。
弱さのカタマリのようなキチジローが、最後に彼なりの「これくらい」を見せるところが良かった。
卑怯者は、時には自分に対する正直者でもある。僕には身に覚えがあることだ。

沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

ちなみに『沈黙』には場面を盛り上げるようなBGMがほとんどなくて、印象に残るのは虫の音や波の音。なのにエンド・クレジットの〝音楽エグゼクティブ・プロデュース〟にロビー・ロバートソンの名前が! いちばんびっくりした(ºωº)