ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』を観た! BVSCとしての初ライヴ前のリハで「それはオレのGじゃねぇ、お前が合わせろ!」と一歩もゆずらないコンパイ・セグンド爺の一点張りにみんな大爆笑! けれども、そのタフさが実はキューバの歴史に翻…

The Flaming Lips 「This Here Giraffe」和訳

This Here Giraffe 小鳥が彼の頭から飛び立つのを見た 彼はいちいち見上げたりしなかったけど こちらのキリンさんは 文句を言う気はまったくなくて 特に気にもしていない様子 きみが耳にするのは 自分の思い きみに聞こえるのは きみが考えてること こちらの…

映画『おクジラさま』を観て。

僕の祖父と祖母が住んでいた和歌山県那智勝浦。そして、日本と世界の「捕鯨問題」として何かと槍玉にあげられるのがその隣町、太地町だ。僕にとっては子供の頃のたくさんの楽しい思い出がある場所。太地の「くじらの博物館」には何度も遊びに行った。 09年に…

『いまモリッシーを聴くということ』そして、2017年5月22日。

『いまモリッシーを聴くということ』をいま読むということ(笑)。The Smithsのアルバムがリリースされた80年代からソロ最新作を取り巻く現在まで、UKと世界情勢を背景にひもとかれるモリッシーのリリック。ワーキング・クラスの眼差しを失うことのない政治…

ストーン・ローゼズ 日本武道館 2017.04.21.-22.

ストーン・ローゼズ 武道館2Daysに行ってきました。もともと僕は4月21日(金)の初日だけを観るつもりでいたのだけれど、その日のライヴを観たあとにどうしても次の日も観たくなって、会場で〝席の位置は保証できないけれど、割引するよ〟チケットを買ってし…

『沈黙 —サイレンスー』

マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 —サイレンスー』を観た! キリスト教がストーリーの軸であることは原作と同じだけど、所謂〝神〟や〝宗教〟よりも〝信じること〟そのものがテーマなのかな。それは「何を?」でも「なぜ?」でもなく、「善悪」ですらない…

My Best 10 Movies Of 2016

『君の名は。』とか『シン・ゴジラ』とか。普段はあまり邦画を観ない僕でさえも映画館へ足を運ばずにはいられないほど、日本の映画が注目を集めた1年だった気がします。でも、その2本はそんなに良かったかな? 2016年の邦画でいちばんおもしろかったのは、実…

My 100 Favorite Films

フランク・オーシャンの“100 Favorite Films”が話題なので、僕もチャレンジしてみました。 こんなふうにリストアップしてみると、セリフや動きをモノマネしたくなる映画にハズレなし!ってことに気づいたりして楽しかったです。 You talkin’ to me? 〈1920年…

ローゼズTシャツがアベイルに!

ストーン・ローゼズのマーチャンダイジング戦略がナゾすぎる!の巻。ローゼズTがオサレ系デザイナーズ・ブランドでもユニクロでもなく、なぜか〝しまむら/アベイル〟に展開されているというウワサを聞いて、さっそくパトロールに! なんと!おなじみのジャ…

ミランダ・ジュライ『あなたを選んでくれるもの』

新しいメガネで最初に読み終えたのはミランダ・ジュライの『あなたを選んでくれるもの』でした。感動した! 本を読んで泣いたのは、本当に久しぶり。 のちに『The Future』として結実する映画の脚本に行き詰まった作者が「ペニーセーバー」という〝売ります/…

コーエン兄弟の『ヘイル、シーザー!』を観ました。

『ヘイル、シーザー!』おもしろかった! 映画で映画を語る愛にあふれるやりすぎコメディでした。50年代ハリウッドの赤狩り、ロッキード社、ウエスタン映画のポジション…とか「なんとな〜く」でも、史実を知ってるとおもしろさが増すかも。知らなくても大丈…

ニュー・オーダー at 新木場スタジオコースト 2016.5.25.

00年代以降のニュー・オーダーは、わりとコンスタントに来日しているから、ごぶさた感はないけれど、単独では29年(!!)ぶりとのこと。VHSで何度も観た東京厚生年金会館のへなちょこ(でも最高!)ライヴ以来。「Pumped Full Of Drugs」ってタイトルもいいね…

『ロッキング・オン天国』

むさぼり読んでみた(笑)。当時はそんなに熱心なRO読者ではなかったはずだけど….記憶が鮮やかにによみがえりました。やっぱりね!当時の熱血エピソードの数々はもちろんだけど、販売実績(!)や読者アンケートが興味深かった。こんなふうに〝 あの時代〟を…

The Stone Roses "All For One" 歌詞と和訳、そして今週のローゼズ

All For One All for one, one for all If we all join hands, we'll make a wall Inside of me, for I to see In harmony, all designed to be The mystery, all eyes to see Chemistry, all one family All for one, one for all If we take a stand, we s…

『レヴェナント: 蘇えりし者』とサントラのこと。

アレハンドロ・G・イニャリトゥ(←あってる?かなw)監督の『レヴェナント:蘇えりし者』を観てきました。クマにどつき回されるレオ様、崖から落ちるレオ様、激流川下りにトライするレオ様…。リアリズムを追及しすぎな映像にびっくりだけど、その重みが増せ…

James『Girl At The End Of The World』

Girl at the End of the Worldアーティスト: James出版社/メーカー: Bmg Recorded Music発売日: 2016/03/18メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見るジェイムスのこの新譜が初登場2位(3/25付 Official Charts)に飛び込んでくるUKチャートはやっぱり…

『ニュー・オーダーとジョイ・ディヴィジョン、そしてぼく』

『ニュー・オーダーとジョイ・ディヴィジョン、そしてぼく』を読んだ。 まずはじめに「いいな」と思ったのは、主語の訳し方。本書の原題『Chapter and Verse - New Order, Joy Division and Me』の〝Me〟が〝ぼく〟で、本文では主語を〝私〟としている。〝ぼ…

ベックが表紙のビッグイシュー Vol.272

ビッグイシューの最新号はベックが表紙。 16歳の自分と今の自分を見つめ直すインタヴューが感動的でした。 どこにも居場所がなくて図書館に通ってたこと。そこが火事になったときは泣いたこと。もしもあの頃の自分と話ができるなら…。 『Morning Phase』聴き…

映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』

ベル・アンド・セバスチャンのスチュアート・マードックが脚本/音楽/監督を手がけた『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』を新宿シネマカリテで観ました。めちゃくちゃ感動した!『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』は、長年スチュアートが温めていたストーリー。09年…

ヒュー・コーンウェル @ 吉祥寺CLUB SEATA 2015.05.05.

2008年3月にはジャン・ジャック・バーネルのソロ・アコースティック・ライヴを新宿Loftで観ることができたけど、「ヒューのライヴは…もう無理かも」って諦めかけた矢先に届いた来日決定の知らせ。本来は2月に行われるはずだったこのライヴも5月に延期されて…

My Best 10 Movies Of 2014

まったく! 確かに『アナ雪』にはグッときたけどね(DVD持ってる)。どいつもこいつも「レリゴー!レリゴー!」うるさいわ! 他にも素敵な映画がたくさんあった1年でした。ということで、2014年に僕が映画館で観た映画のBest10です。まずは10位〜5位。 10. …

My Best 20 Albums Of 2014

まずは、20位〜11位です。ピクシーズなめんなよ! 20. V.A.『Beck Song Reader』19. PIXIES『Indie Cindy』18. DAMON ALBARN『Everyday Robots』17. BROKEN BELLS『After The Disco』16. FLYING LOTUS『You're Dead!』15. U2『Songs Of Innocence』14. BECK…

『ボリス・ヴィアンと脱走兵の歌』

この『ボリス・ヴィアンと脱走兵の歌』は、もうずいぶん前に買っていたんだけど、なぜか放ったらかしにしていた。ようやく読み始めたきっかけは…レンタルで観直したミシェル・ゴンドリーの『ムード・インディゴ うたかたの日々』がやっぱり面白かったから、…

U2 “FLASHBACKS 4 SONGS OF INNOCENCE” (日本語訳)

U2がフリー・ダウンロードでリリースしたニュー・アルバム『SONGS OF INNOCENCE』のデジタル・ブックレットから(署名はないけれど)ボノが書いた“FLASHBACKS 4 SONGS OF INNOCENCE”と名付けられたエッセイを翻訳してみました。 ラモーンズ、クラッシュ、ル…

僕なりのELEPHANT STONE(尿管結石)のこと。

[Introduction]どんなに忙しくても、健康だけが取り柄だと思ってがんばってきたのに…。そんな思いがあっけなく崩れ去る日がやって来たのは、今年の6月初旬。出勤途中から腹痛のウェーヴが始まり、何とか午前中の仕事をこなしながらも、昼過ぎにはガマンで…

イクエモリ@西麻布BULLET'S 2014.06.28.Sat.

西麻布BULLET'Sで、イクエモリさんをメインとしたライヴ・イベントを観てきました。 イクエさんのライヴを観るのは初めて。元DNAだし、ノー・ウェイヴだし、日本のモーリン・タッカーだぜ!って、かなり楽しみにしてたんだけど、そんな想像をはるかに超える…

ルー・リード詩集「ニューヨーク・ストーリー」と雑誌「モンキー」のこと

雑誌の良いところ、それは“雑”ってところ。お目当ての記事や情報に辿り着くまでに、思いがけないコトバが目に飛び込んできたりする。こっちの思惑と合っているようでいて、ちょっとズレたりするその“雑”さが良い。本屋でふと手にした雑誌(文芸誌)モンキー…

さよなら、フィリップ・シーモア・ホフマン。

グラース家の困った長男の名前をミドル・ネームに持ち、いい感じのデブ専(褒め言葉!)俳優として僕たちの前に現れたフィリップ・シーモア・ホフマン。フィリップでも、ホフマンでもなくて、長ったらしい“フィリップ・シーモア・ホフマン”って略することな…

My Top 10 Movies Of 2013

明けましておめでとうございます! 新年一発目は、“2013年の映画トップ10”です。去年観た映画の中から「好き!」だけを基準に10本を選びました。13年後半は忙しくて見逃した(まだ観ていない)のもたくさんある…。それでも多くの素敵な作品に出会えた1年だっ…

drowsiness主催ライヴイベント「折衷」のお知らせ

12月14日(土)に人形町OM CHAN TONE(オムチャントーン)で開催されるライヴ・イベント「折衷」でDJをやらせていただきます。主催はポストロック・バンドのdrowsiness。詳細はこちら。 drowsiness+中山晃子、ダエン、YOLZ IN THE SKY、SHE TALKS SILENCEの…